塗装に使う塗料
各メーカーから数え切れない程の塗材がリリースされております。ここではその各メーカーの塗料の紹介ではなく、一般的な塗り替え時に使用される塗料を区分けとして紹介してます。あくまでも、外壁や屋根の塗装時の際に使用するおおまかな区分けとしてご覧下さい。
塗装の塗料比較表
おおまかですが、性能と塗料単価を表にすると、下記表の様になります 。 それぞれに長所短所があります。
ここで注意して欲しいのが、その建物にあった塗装が理想であり、高耐久のみを求めてその塗料を使用してもミスマッチになるケースがあります。塗り替えの際には塗料や塗装の知識を持った方に相談されるのがベストです。

注)・・同塗料であっても、メーカーによって、その性能の有無があります。
アクリル塗料/弾性アクリル塗料
近年、多くの建物に使用されています。水性の為、油性独特の臭い(シンナーの様な臭い)はほとんどありません。様々な色がリリースされています。アクリルと弾性アクリルとの違いは、弾性の方がクラック(ひび割れ)に対してクラックへの追随に優れています。塗料の種類などによって、低汚染性・高耐久性・防水性・防カビ性・防藻性・透湿性などの機能を多く持ち合わせているものがあるのも特徴です。
仕上げ模様(左:なみがた 右:ヘッド押さえ 下:凹凸)



上記にある様に、様々な仕上げが可能です。ただし、現在の塗膜によっては、ヘッド押さえ(右写真)・凹凸模様(下写真)においては、タイル吹きという工程が必要なケースもあります。
リシン/弾性リシン
砂・骨材等をベースにした塗料です。落ち着いた仕上がりになり、昔からよく使用されています。仕上げ模様は一種類しかありませんが、リシン・弾性リシンでしか出来ない仕上模様となっています。弾性リシンとは、弾性という特性上、ヒビ割れがしにくい性質を持っています。落ち着いた雰囲気を出したかったり、和風な雰囲気を出したい時によく使用されます。
スタッコ/弾性スタッコ
砂・骨材等をベースにしたものです。落ち着いた仕上がりになります。以前からよく使用されています。仕上げ模様は凹凸模様と吹きっ放し模様の2種類があります。艶有りと艶無しがありますが、艶無しの方がメインです。とても味のある塗料だと思います。スタッコには弾性スタッコというものがあり、スタッコよりクラックへの追随に優れています。
水性硬化型塗料
耐久性、耐候性に大変優れています。ウレタン系/シリコン系/フッ素系と3種類あり、順に耐久性が高くなっています。近年、外壁を塗装する際に『シリコン系』と言えば、この塗料を指す事が多いです。アクリル系と仕上がり感はほぼ同等ですが、塗布後の耐久性は全く違います。仕上げ模様は下記の様になりますが、塗装する工法によって異なります。



記にある様に、様々な仕上げが可能です。ただし、現在の塗膜によっては、ヘッド押さえ(右写真)・凹凸模様(下写真)においては、タイル吹きという工程が必要なケースもあります。
塗料の艶の持続力、耐久性について知る為に1つの目安があります。それが続伸耐候性試験データーです。建物の環境や場所によって左右はありますが、1つの目安としては十分に価値あるデーターなので、その見方を知りましょう。
これは日本ペイントオーデフレッシュという水性硬化形の塗料です。特徴として、汚れがつきにくい低汚染性と艶の持続力がある耐久性に長けています。この右図の促進耐候性試験データーに注目してみます。
促進耐候性試験とは、塗材の耐久性を知る為に野外に置いて待っているだけでは時間がかかりすぎるので、光を浴びせる特殊装置を使ってどれだけ塗膜が劣化するかを調べる試験です。
*1促進耐候性試験は200時間~250時間を1年として計算出来ます(時間に幅があるのは、まだ学術的に時間に関して論する部分がある為です)。仮に、間をとって225時間を1年として計算してみます。すると、ウレタン樹脂塗料なら約55%で2000時間=8.8年、オーデフレッシュなら約60%で3000時間=13.3年となっています。つまり、オーデフレッシュなら13年後には艶が6割残っているとなるのです。この6割ですが、促進耐候性試験では約70%を切る辺りから耐用年数が切れてくるとなっているので、60%なら確実に耐用年数を越したと考えていいでしょう。
この様に、促進耐候性試験データーから読み取れる事ができますが、注意点が少しあります。あくまでも200~250時間/年と幅があることで、全ての建物に関してデーターどおりのグラフ結果になる事ではないと言うことです。
つまり、もっと簡単に言うと、約70%辺りの時間は2000時間なので、2000時間÷(200~250時間)=10~8となり、8年から10年で耐用年数がきれてくると考えれます。
データーにあるような高耐久なものは当然コストが高く設定されています。高いコスト=高い耐久性なのですが、データーグラフ通りの結果を常に得られる訳ではないので注意が必要です。ですので、塗装計画の際に使用する塗料選びでは、使用する初期コストと、雨漏りを含めたどれだけの耐久性が必要なのかのランニングコストの兼ね合いが必要になってきます。
外壁塗装をされる際の塗料選びは知識のある人に相談される事が大切です。
*1 超促進耐候性試験というものもあり、促進耐候性試験より厳しい試験となっており、それは約4時間を1年として目安にします。超がつくかつかないで全く換算目安が異なるので注意して下さい。
シリコン系塗料
主にカラーベストの屋根やセメント系(スレート)の屋根の塗装などに使用しますが、軽量瓦などの塗装にも使用します。 シリコン粒子が耐熱性/防水性に優れているという長所があります。
特長・長所
シリコン粒子が入っているために、耐熱性や耐久性に優れており、防カビ・防藻などにも優れています。又、水性の為、低臭性に優れてもいます。色も多数あり、調色も可能です。
よく使われている箇所
- カラーベスト屋根
- セメント瓦屋根
- 軽量瓦屋根
ウレタン系塗料
主に陸屋根の防水やベランダ土間の防水などに使用します。
特長・長所
ウレタン主材での防水層が柔軟な為に、クラックが発生しにくく、高機能な防水塗料となります。その主材を保護する為のトップ防水も必要となります。また、ウレタン基材によって厚塗りが可能で、厚塗りによって耐久性をもたす事も可能です。歩きごこちがソフトな感じになります。
よく使われている箇所
- 陸屋根
- ベランダ土間
- 他の土間 など、あらゆる防水必要箇所








