No.5 手塗りと吹付けの違いは何なのでしょう?
ローラーやハケを用いて手塗りで塗装するのが良いのか、コンプレッサーを用いて吹付けで塗装するのが良いのか、どちらが良いか分かるでしょうか?実は、どちらが良いという答えはありません。というのは、使用する塗料の模様づけによって手塗りか吹付けかが変わるからです。
一般的な水性シリコン系塗料を用いて塗装する時には手塗りとなり、リシンやスタッコの場合は吹付けを行います。下記のような模様は吹付けでしか出来ません。また、スタッコにはヘッド押さえ模様というのもありますが、それも同様に吹付けでしか出来ません。コンプレッサーを用いて、模様付けの為の専用具材(ガンと呼ばれます。上記写真の真中にあるものです。)を用いて吹いていきます。
すでに凹凸模様がある様な時に、水性塗料(溶剤系塗料も含む)を平塗りする時には基本的にはローラーやハケでの手塗り塗装となるのですが、稀に吹付けを行うケースがあります。これは、やってはいけない事です。特に、外壁に塗装する時には絶対にしてはいけません。上記の様な模様付けの為の専用具材(ガン)を用いるのではなく、エアレス(霧吹きを大きくした様なもの)を用いて塗装します。
そうすると、どうしても仕上がりの塗膜が手塗り塗装よりも薄くなり、結果、耐久性が悪くなりからです。この様な塗料を用いる場合には出来るだけ手塗り塗装で行う事が重要です。
塗り替え時のように、すでに凹凸模様やヘッド押さえ模様がある時は手塗り塗装の平塗りでいいのですが、新築時や新しく凹凸模様やヘッド押さえ模様をする場合には玉付けと呼ばれる吹付け工程を行わなければなりません。その時の工程は、【下塗(シーラー、フィラー)→玉付け→中塗→上塗】となります。つまり、4工程4塗膜となります。この玉付け工程の際に、ヘッド押さえや凹凸の模様をつけていきます。
使用する塗材はアクリル樹脂と呼ばれるものが普通ですが、弾性アクリル樹脂というのもあり、ゴムのように柔らかいものです。仕上がった後に指で押してやればプニュっと凹み、離せば元に戻ります。その様な弾性であるのでヒビ割れなどが入りにくくなっています。 日本ペイントではタイルラックと呼ばれる塗材になります。

塗り替えの時のように、元から模様がついている時はあまり玉付けを行いませんが、玉付けを行った方が良い時があります。
- 模様を変えたい時
- 外壁にヒビ割れが多い時
1は模様を変えるので当然必要となってきます。2はヒビ割れを隠す為に行うことになります。というのは、外壁にヒビ割れがあり、それをコーキングで充填してから塗装するのが一般的ですが、大きなヒビ割れ部分や多くのヒビ割れ箇所があった場合には、仕上がりにどうしても傷痕の様なものが出来る時があります。
それは、コーキングを充填すると、その箇所が厚みをもつので、その上に塗装すると厚みの影響で仕上がりに影響してくるのです。また、V字カット等を行って既存の模様を削ってしまった場合には必ず仕上がりに傷痕が出てきます。
この様な理由から、仕上がり後の美観を保つ為に玉付けを行う必要があるケースがあります。塗装される外壁にヒビ割れが多くあったり、その箇所が大きかったりする場合は、ご自分で判断されずに専門家に相談する事がベストです。




