2005年03月19日
買収の根っこ
さらにフジ・ライブドア買収劇が激しさを増し、興味深々で勉強してみました、はい。これから書いてる事は、たかが個人の見解です。そのつもりで読んで下さい。まず、ライブドアがニッポン放送の買収をほぼ達成しそうです。次に本丸のフジグループを買収する為に軸であるフジテレビに攻勢をかけようとしている事はご存知だと思います。
その攻勢の方法として、フジテレビ株の買占めであります。その方法として、LBO(Leveraged Buy Outのことで、企業買収の手法の一つです。)を用いるだとか、TOBだとか色々言われています。TOBはすでにご存知なので省きますが、LBOとは買収を成功したとして、買収先の資産を担保として借り入れを行う事です。色々証券用語が出てきて訳が分からなくなりますね。
ここで、注目したいのが、何故ライブドアはフジグループの買収を行おうとしたのかです。ニッポン放送はあくまでも砦にすぎません。でなければ、掘江社長もフジテレビに提携の申し込みなどはしません。しかし、僕が思うには提携は表面で、裏面はやはり資産目的だと思うのです。
まず、何故そう思うか? 理由は2つあります。1つは、ライブドアという会社の功績です。前にも書きましたが、ライブドアは自社コンテンツを開発して成長したのではなく、優秀なITコンテンツを持つ会社の買収、経営危機に陥っているIT会社などの買収・株式分割などで成長した会社です(株式分割の話はここでは省きます)。テレビでは放送されていませんが、ライブドアが行ってきた手法はほとんどと言っていい程買収によって成り立っています。
その買収が友好的な時もあれば、敵対な時もあったようです。そういった自社コンテンツを開発していない会社が、いきなりメディアとネットの融合を出来るのでしょうか? 例えば、楽天ならネット上での仮想商店街をつくり、ヤフーは日本最大ポータプルサイトとなっています。さて、ライブドアは何をつくったのでしょう? そこが大きなポイントだと思います。
今はライブドアが有名になり、ライブドアサイトの訪問者数が増えましたが、買収劇以前はフジテレビサイトの訪問者数のほうが多かったという事実もあります。そういった状況でネットとメディアの融合から生まれるコンテンツは、何が出来るのでしょうか? そこが疑問です。つまり、今まで創造してコンテンツを作った事のない会社が、さらに新しいネットとメディアの融合のコンテンツを作るのには難しいんじゃないかと思っています。
掘江社長が奮起して、何か新しい案をプレゼンしたのなら分かるのですが、現段階では、新コンテンツの構想は具体的には発表されていません。もし、買収が成功したのなら、本当に新しいコンテンツの創造をお願いしたいです。何でもそうですが、新しいものには夢がありますから。
で、ライブドアがコンテンツを作ってなかったのなら、どうやって成長したんだ?! と思われるでしょう。これはズバリ言います、株取引です。ライブドアグループにライブドア証券というネット証券会社があり、その利益がライブドアグループの8割~9割を占めます。時には10割もあります。それが2番目の理由です。
何も、僕は掘江社長を批判している訳ではありません。また、フジを応援しているわけでもありません。この買収劇の根っこにあるものを見極めたくて、色々と興味を示しているだけです。
公認会計士の方などのブログを拝見すると、買収の事よりも、ライブドアの資金調達法や財務状況などに深く切り込んだものが多く、時には、連結決算などでサイクル的に買収を繰り返していかなければダメな状況だったのかもしれないと書いている方もいました。
色々な状況を勉強してみると、フジグループ買収をする事で資金的にもネット事業的にもメリットがあると判断したから、掘江社長は勝負をしたのだと思います。もし、ネット事業だけの為に買収を行うなら、もっと他のIT会社があったはずです。実際、掘江社長はフジグループ成功後には持ち株会社を設立して、IT部門や金融部門など3つに分けると話しています。この構想が掘江社長の真意なのでしょう。ネットとメディアの融合は表面であり、裏面は全てを握る事、これが目的だと思います。
ですから、掘江社長は出来る限りの攻勢をかけてくるでしょう。フジテレビは、高裁での新株予約権発行が認められない限り、常に後手の戦いを強いられるでしょう。今の段階では、どちらが有利だとか、次に何がおこるとかは分かりません。何故なら、これは戦争だからです。会社と会社の戦争です。
戦争が終われば必ず双方どちらかに痛みがあります。もしかすると、両方かもしれません。その時に、新しいものが生まれるハズです。どちらが勝つにせよ、新しい時代を示す、新しいコンテンツ、そんな夢を描いてくれる事を期待します。
PS:ホリエモンという名の影で、大山のぶ江さんが声優をこなすドラエモンが今日最終話となりました。次からは新しい声のドラエモンの登場です。長年お疲れさまでした。ドラエモンが描いた夢の少しは現実になってますね。



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