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補修・改修

シート防水とは、合成ゴム等で建物の屋上やベランダの土間などを覆う防水方法です。使用しているゴムシートは大きく2つに分けられ、ゴムシートと呼ばれるものと、塩化ビニール(PVC)と呼ばれるものがあります。それらを土間の下地であるセメントにボンドで接着していきます。シート自体の耐久性は長いのですが、ボンドによってセメントと密着しているはずが、剥がれてしまい、浮いてくるケースが多々有ります。

原因としては、シートに亀裂等が入って雨水がしみ込んでしまい、浸水した雨水がシート防水の防水性の高さという特性により陽に照らされて蒸発する事が出来ません、そうなるとセメントとシートの僅かな隙間に入り込んだままになり、ボンドの密着性を弱らしてしまって浮いてくるという事が最も大きな原因です。

 今回は、マンション屋上の陸屋根の1部が浮いているので、そのシート部分を撤去して、新規に張り直してからウレタン防水をかけた補修作業となります。。

対象建物:マンション屋上
施工内容:シート防水補修後のウレタン防水
工程(ウレタン防水):下塗(密着シーラー)→下塗→中塗→トップ塗り

現状1.現状
写真の左上部分の排水口付近辺りから、右側の横樋辺り程度までシート防水が浮いている状態です。原因は、横樋の下部分にシート防水の亀裂があり、そこから雨水が浸水したからです。浸水した水は中に入り込んでいくので蒸発する事なく、排水口の方へ勾配がついているので、中に入った雨水はそちらに流れて溜まっていった様です。



撤去2.既存シートの撤去
膨れて浮いている箇所のシート部分をカッター等でカットして剥ぎとっていきます。完全に浮いている箇所は取りやすいのですが、ボンドが残っている箇所はなかなか取れません。時間をかけて確実に撤去していきます。撤去後はゴミ等を取り除いて下地を綺麗にします。



プライマー塗り3.プライマ-塗布
そのままボンドを塗ってもセメントへの密着が弱いので、プライマー(接着剤的なものです)を塗ります。こうする事で密着度合いを高め、施行後に再度浮いてくる事を抑えます。必ずプライマーを塗布しなければすぐに浮いてきます。 



ボンド塗布4.ボンド塗布
プライマーを塗布したあとに、セメント下地とシートを密着させるボンドを塗布します。このボンドが強固に密着してくれる役目を果たすので、プライマー同様に確実に塗布しなければいけません。



シート張りシール5.シート張り
新規のシートを張っていきます。空気が入らないように押し付けるように張っていきます。張り終えると端部の隙間を雨水が入らないようにシール材で埋めていきます。



ウレタン防水6.ウレタン防水
シート材を保護する為にウレタン防水を塗装していきます。 シート交換部分だけを防水塗装してもおかしくなるので、上面全てを塗装していきます。

ウレタン防水について詳しくは、→ウレタン陸屋根防水を参考下さい。



完工7.完工
施工完了、仕上がりとなります。こちらは普段は歩行しない場所なので、スリップ止めのない、無歩行用として仕上げています。




シート防水の浮きについて

シート防水は、シート材そのものは大変に強く、平面部などの曲がり部がない場所では滅多に亀裂が入ったりする事は少ないです。しかし、曲がり部のある角部や、つなぎ部、今回のように樋の下を凹型で張っている部分はゴムの特性上弱くなります。簡単言うと、引っ張っている箇所は、そうでない箇所より弱いです。

ですので、必ず定期的なメンテナンスが必要です。もし、この補修内容の様に雨水が中に入って浮き箇所が多くなったり、面積が多かったりすると、全シートの張替えとなり、とてもコストがかかります。特に、剥がす手間は大変なものです。

そうならないように、定期的なメンテナンスで補修や、シート材を守るための防水塗装などをこまめにする事が、結果的にはコストを抑えれる事にもつながります。

タイルとタイルの間の目地部分や外壁と窓枠の間部分には、シーリング材が充填されています。このシーリング材も経年劣化により傷んできます。それを入れ替える作業をシーリング入替補修と言います。

シーリングが劣化したままにしておくと雨漏りが発生したりするので、劣化して隙間が空いてきている様な状況なら必ずシーリング入替補修が必要となります。


既存の劣化状況

現状1現状2

くすんで黒くなっている箇所は経年劣化によりゴミやカビ等が付着している箇所です。写真では分かりにくいですが、シーリング材が縮んできて所々に隙間がある状況です。


使用するシーリング材

シーリング材シーリング材2

左写真:プライマー No.40/編成シリコン ハマタイト
右写真:プライマー No.40/編成シリコン スーパーⅡ
上記の2種類の編成シリコンを施工する箇所によって使い分けていきます。

工程:既存シーリング材撤去→プライマー塗り→シーリング材充填

*新しく充填するシーリング材が確実に密着する為にプライマーを塗ってからシーリング材を充填します。


シーリング材充填

シーリング材充填1シーリング材充填2

青いマスキングテープでマスキングしてから、ガンという機材を用いてシーリングを充填していきます。充填後にマスキングテープを取るとラインが出て綺麗に仕上がります。


完工仕上がり

仕上がり1仕上がり2

この様に確実にシーリング材を充填すると綺麗に仕上がり、雨漏りの心配もなくなります。


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